ケトン体は糖質に代わるエネルギー源
私たちが必要なエネルギーは、糖質(ブドウ糖)、タンパク質、脂質から得ています。
ケトン体は、体内の糖質が枯渇した時(糖質制限時など)、糖質に代わるエネルギー源として体内で産生される物質。
食品中にはほとんど含まれていないので⾷品から⼤量に摂取することは困難なものです。
ケトン体は体内脂肪が分解されて産生されるもの。
そのため最近では、糖質を制限してケトン体をエネルギー源とする
「ケトジェニックダイエット」が注⽬を集めています。
ケトン体は脳細胞を活性化!
糖質からエネルギーを⽣み出すための酵素は、⽼化によって活性が低下してしまいます。
脳は⾮常に多くのエネルギーを必要とするため、⽼化によってエネルギーの産生が低下すると
脳細胞に必要なエネルギーをまかなえなくなります。
ケトン体は⽼化によって低下する酵素を使わずに、エネルギーを⽣み出せるのが特長。
そのため脳細胞にも効率良くエネルギーを供給することができ、
脳細胞の細胞障害や細胞死を抑制することから、認知症・パーキンソン病の予防にも期待が⾼まっています。
ケトン体に期待されること
監修:大阪市立大学 名誉教授 湯浅 勲(医学博士・理学博士)