OHALOS BHB

開発ストーリー

ハロモナス菌による発酵で生まれたケトン体を、
サプリや化粧品の原料として商品化するまでの開発秘話をご紹介します。

大阪ガス株式会社 エネルギー技術研究所 シニアリサーチャー 坪田 潤さん

なぜ、ケトン体を研究することになったのですか?

元々私たちはバイオガスの研究を行っていて、その過程で微生物によって分解されるバイオプラスチックの研究も手掛けていたんです。そして巡り会ったのが、バイオプラスチックの原料となるケトン体でした。ちょうど世の中で、ケトン体の様々な機能が注目を集めるようになってきたため、化学合成ではなく天然原料から発酵によって作られるケトン体に社会のニーズがあると考え、サプリや化粧品の原料として活用できるケトン体の研究へとシフトしていったんです。

ケトン体を商品化するためにどのような苦労がありましたか?

ハロモナス菌による発酵技術を高めるため、様々な条件で実験を行い、発酵条件の最適化だけで5年くらいかかりましたが、試行錯誤の結果、生産性は約5倍に上げることができました。 またハロモナス菌で作るケトン体発酵液に混じっている不純物を取り除き、ケトン体の純度を高めるのも大変で。いろんな装置を組み合わせて効率良く純度を高められるようになり、最終的には純度99%のケトン体が完成! しかし、大量生産でケトン体を安定的に作ることができるようになるまで、また苦労の連続でした。

研究室で作るのと大量生産では大きな違いがあるのですか?

研究所の実験装置は小さくて、1度に3gくらいしかケトン体を作ることができません。けれど大量生産する発酵装置ははるかに大きいので、発酵条件を調整する必要があります。しかも社内には大型の発酵装置がないため、国内外の施設を使って実験をするので失敗は許されないというプレッシャーもありました。それでも海外まで行って実験したのに失敗したこともあって‥‥。これまでバイオガスの研究で培ってきた技術や知見データを活かしながら、何度も実験を繰り返してようやく商品化できるケトン体が完成しました。

研究はまだ続いているのですか?

今回の研究では、ケトン体の皮膚におけるエイジングケア効果を発見することもできました。ケトン体にはまだまだ発見されていない体への効果があると予測されているため、ケトン体の働きについても研究を重ね、新しい用途を提案していきたいと考えています。

ハロモナス菌による発酵で生まれた
天然由来ケトン体の添加試験データ

天然由来ケトン体

脂肪細胞への添加試験

※大阪ガス株式会社 エネルギー技術研究所 調べ

天然由来ケトン体

線維芽細胞への添加試験

※大阪ガス株式会社 エネルギー技術研究所 調べ
ケトン体とは